東京府中にてマンションの最上階角部屋をリノベーションした計画。
「コンセプトユニット」という名の下にスタートしたマンションの一室を改修し建売とする事業で、
既製のLDK的な発想から逸脱するようなライフスタイルを提案しています。
改修前の間取りは50m2程度の専有面積を細かく3DKに分割したものでした。
これは例えば主寝室と二つの子供部屋を想定したファミリータイプであったわけです。
この場所に対して、どんな家族構成の方が興味を持って、魅力的な生活をリアルに描くことが出来るのか。
そんなことを事業者の企画販売チームと会話していく中でつくっていった計画です。
例えば、新婚の新居に賃貸ではなく、手頃な大きさの部屋を買って5年住む。
そして子供ができたら次の住宅へステップアップ。
駅前物件なら賃貸に出しやすい。
そんなライフプランを描きうる、共働きで、まだ子供のいない夫婦を想定することに。
そのプランとして、ワンルーム的でありながら、中央に寝室として閉じることも出来る畳敷きのコーナーを配し、
角部屋ならではの多方向へ最上階からの景色を部屋のどこからでも眺めることが出来るようなっています。
躯体の柱型や梁型など絡めて生まれてくる小さなコーナー達は、
ちょっとした書斎的な場所だったり植物を育てる場所に出来そうだったりと、
住まい手の想像力を掻き立てるような設えになっています。
そのような小さなコーナーが数珠つながりとなったワンルームを構想しました。
DATA
所在地 :東京都
主要用途:共同住宅
事業主 :株式会社リビタ
設計 :8d / ハッチョウボリ・デザイン・オフィス
家具備品:株式会社メイズ
撮影 :45g photography
工事種別:改修工事
竣工年月:2011.09
LINK
http://www.rebita.co.jp/gallery/project72